知ってる?知らない?日本のカメラメーカー7社の社名の由来を調べてみた!
カメラと写真をこよなく愛する1億2千万人のユーザーのみなさん、こんにちは。寒さに負けず写真ライフを楽しんでいますか?それとも部屋でぬくぬくと猫のようにこたつで丸くなっていますか?
さて、唐突ですが、みなさんがお使いのカメラはキヤノンですか?ニコンですか?それとも、ソニーですか?オリンパスですか?富士フイルムですか?はたまたペンタックスですか?
当たり前のように日常生活で使う各社カメラメーカーの社名、もともとなんでその名前になったのか知っていますか?知っている方は大変物知りな方ですね。関心します。ちなみに僕は自分が使っているキヤノンさえもアバウトにしか知りません。今回は少しマニアックですが、各メーカーの社名の由来を調べてまとめてみました。これからの忘年会シーズンに雑談マメ知識としていかがでしょうか?
カメラメーカーの社名の由来を調べてみる!
さて、それではさっそく調べてみましょう。
1. Canon(キヤノン)
キヤノンと言えば、まず「キャノン」ではなく「キヤノン」であると言う事くらいはほとんどの人は知っています。さて、ではなぜその名前になったのかというと、元々創業時は「精機光学研究所」という名前でした。
「キヤノン」の由来は最初のカメラの試作機「KWANON(カンノン)」というネーミング から
これは、観音様の御慈悲にあやかり世界で最高のカメラを創る夢を実現したい、との願いを込めたものだったそうです。当時のマークには千手観音が描かれ、火焔をイメージしたKWANONの文字がデザインされていました。
やがて、カメラの本格的な発売開始に向けて、世界で通用するブランド名が必要になり、そこで1935年に、「キヤノン」(Canon)という言葉を商標として登録。
「Canon」には、英語で「聖典」「規範」「標準」という意味があり、また「キヤノン」の発音が「観音=カンノン」と似ているため、名称の交替は違和感なく行なわれたとのこと。
※尚、表記が「キャノン」ではなく「キヤノン」なのは、全体の見た目の文字のバランスを考慮し、よりきれいに見えるようにした為で、 「キャノン」では、「ャ」の上に空白が出来てしまい、穴が空いたように感じてしまうので、それを避けるために「ヤ」を大文字表記としている。
「ヤ」を「ャ」にしたのはバランスを整えるためで深い意味はないんですね(笑
2. Nikon(ニコン)
「ニコン(Nikon)」の由来は、旧社名である「日本光学」の略称であるニッコー(NIKKO)をベースに、語尾に「N」を付けることで語感を良くし、男性的な響きをイメージして名付けられたもの。
1917年に東京計器製作所、岩城硝子製造所、藤井レンズ製造所の三社が合同で、三菱の資本に受けて設立した「日本光学工業株式会社」がその始まりで、1931年に写真レンズのブランド名として「ニッコール(Nikkor)」を採用し、1946年に発売した小型カメラの商品名として「ニコン」を初めて使用、1988年に社名を「株式会社ニコン」に商号変更している。
ふむふむ男性的なイメージですか。確かにそのせいかニコンを使っている人は男性が多く、女性は少ない気はしますね。
3. OLYMPUS(オリンパス)
「オリンパス(Olympus)」の由来は、ギリシャ神話で神々が住むというオリンポス山(英語の発音ではオリンパス)。
商標としては、創業当時の「株式会社高千穂製作所」の時代から使われており、日本の神話では高千穂の峰に八百万の神がいる高天原があるといわれ、それに対応する神々の山として、ギリシャ神話に登場する「オリンポス(Olympus)山」を結びつけ商標とした。
オシャレな人が持つイメージが大きいオリンパスのカメラ。由来は神話でした。
4. PENTAX(ペンタックス)
ヘブライ語のペンテコステをもじってペンタックスと命名したというのが、起源とされる。
小笠原にある旭光学の施設で洋蘭を研究しクジャクなどを飼育していたプロテスタント教会の牧師で植物学者であった渡邊四郎が、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語の権威であり、当時の社長とも懇意にしていた事がきっかけで、ヘブライ語をもじって命名。
また,同社がはじめて一眼レフカメラに「ペンタプリズム」という部品を使ったカメラ,「アサヒ・ペンタックス」という製品名が社名の由来になったという逸話もあります。
5. RICOH(リコー)
「リコー」の由来は、旧社名の「理研光学工業株式会社」の略称。
「理」と「光」で「りこー」。
1936年に創業者市村清氏が財団法人理化学研究所の研究開発を工業化するために設立された「理化学興業株式会社」から感光紙事業を継承し、「理研感光紙株式会社」を設立したのがその始まりで、1938年に「理研光学工業株式会社」に社名変更。1963年に現在の株式会社リコーに社名変更している。
6. FUJIFILM(富士フイルム)
「富士フイルム」の富士の由来は「富士山」
東海道から見える富士山を社名に取り入れたいという初代社長淺野修一氏の思いと、フィルムの国産化への決意を込めて名付けられた。
1936年に写真フィルムの国産化を目指して大日本セルロイド社(現材のダイセル)から写真フィルム事業を分社し「富士写真フイルム株式会社」として設立されたのがそのはじまりで、2006年に社名を「富士フイルムホールディングス株式会社」に変更し持株会社制に移行。
旧富士写真フイルムの事業を引き継ぐ事業会社「富士フイルム株式会社」が新設された。
富士に思いを寄せる社名。これぞ日本のメーカー!って感じですね。
7. SONY(ソニー)
「SONY」というブランド名は、『音:SONIC』の語源となったラテン語の『SONUS (ソヌス)』と「小さい」「坊や」を意味する『SONNY』に由来している。
簡単な名前で、日本語圏以外のどこの国の言葉でも大体同じように読めて、発音できることが大事ということで考案された造語。
1946年に東京都中央区で、井深大氏、盛田昭夫氏らが創業した東京通信工業株式会社がその始まりで、設立当初は、真空式電子電圧計などを製造していた。
1955年に日本初のトランジスタラジオの販売を開始し、同製品のアメリカへの輸出を始めるに辺り、「SONY」というブランドを制定している。
ソニーはコニカミノルタのカメラ事業を引き継いで始めているので、コニカミノルタとソニーどっちを掲載しようか迷いましたが、現在はソニーなのでソニーとして載せました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?知ってるようでよく知らなかったカメラメーカーの社名の由来。知っていると自分の使っているカメラに一段と愛着も沸き、どこか誇らしい気持ちになる気がします。今では当たり前のようにデジタルになっているカメラですが、先人達のいろいろな思いがあってこそ今があるんですね。それをかみ締めながら、今回はまとめとさせて頂きます。
あ、忘年会でのウンチクはほどほどにしてください。でないと、少しカメラに詳しいうっとうしい人に扱われかねませんので(笑
引用元
:ブランド・社名・ロゴマーク由来辞典
:ウィキペディア
:各社メーカーサイトより
コメント
コメント一覧 (2件)
キヤノンが「ヤ」なのは社名を決めた当時はまだ小文字のャが一般的でなかったから、と聞いてます。「シヤチハタ工業」や「富士フイルム」も同じ理由かと。
カメラメーカーの一角を担うまでになった会社名が抜けていますね。
パナソニックPanasonic
総合家電でありながら音を表しています。これは
電子部品事業部がスピーカを北米み輸出する際に名付けたブランド名で、松下電器産業の国内ブランドのナショナルNationalがその頃のアメリカ合衆国に存在していて使えなかったので、ならばと新たに考えた名称です。業界向けの商品のブランド名に留まっていたら後に会社本体の名称にはならなかったでしようが、スピーカに直に続けてラジオ事業部がトランジスタラジオの北米輸出品のブランドとして採用し、徐々に全世界に向けたラジオブランドとして広めました。オーディオ商品全般に採用が拡大し、松下電器の北米子会社の会社名となり、後に日本を除く全世界での家電なども含めた全製品のブランド名となりました。社内では結構知られた逸話ですが、世間的にはあまり知られていない話ではないでしょうか。
元ラジオ事業部エンジニアより