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【感想】劇場用実写映画『秒速5センチメートル』は最高の実写化!

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(c)2025「秒速5センチメートル」製作委員会

劇場用実写映画『秒速5センチメートル』

ねぇ、秒速5センチなんだって。

桜の花の落ちるスピード。

秒速5センチメートル。

新海誠監督の手によって紡がれた切なく儚い物語「秒速5センチメートル」。

圧倒的な映像美と儚さに公開当時、胸が苦しくなった人が続出した。

僕自身、今もずっと胸に残っている印象深い作品だが・・・

18年の時を超えて実写映画化するという。

目次

【感想】劇場用実写映画『秒速5センチメートル』

原作が特に好きだった勢としては、これは間違いなく観にいなければならないとすぐに思った。

貴樹と明里がどんな風に描かれるのか、花苗は?

アニメーションで印象的だったあの場面は実写になったらどんな風になるのか?

楽しみな気持ちも大きいが、不安な気持ちも大きい。駄作だったらどうしよう。

原作は特に思い入れが強く、好きだったからなおさらだ。

でも、観終わった後、この心配は杞憂に終わった。

原作のリスペクトが感じられる!

作品に触れて最初に思ったのは、実写版を手がけた奥山監督がきっと秒速5センチメートルという作品を愛してくれているんだろうなということ。

原作好きとして、見たかったあのシーンがほぼ忠実に実写に落とし込まれているところがまず良い。貴樹と明里の出会い、桜の花が落ちるスピードのくだりなど、上げればキリがないが・・・ほぼ完璧で、見ていて何の違和感も感じないところがシンプルに凄かった。おかげで自然と物語に惹き込まれていった。

作品を作り上げてくれたキャストもみんな素敵で、本当に役柄にピッタリで唸ってしまった。

貴樹は貴樹だし、明里は明里だし、花苗は花苗だし・・・

いや、ほんとすごい!

特に花苗って原作だといじらしくて可愛くて人気のあるキャラクラーなんだけど、森七菜さん演じる実写版も全然負けてなかった。貴樹のことが好きだっていう気持ちが本当に溢れていて、ザ乙女なんだけど、だからこそ余計に切なくて、彼女の気持ちを思って劇場でボロボロ泣いてしまった。

どうしようかなって迷っている方は花苗の可愛さ目当てでも良いかも。

また、実写にすることによって難しいだろうなと思っていたアニメーション特有の空気感や雰囲気もしっかり再現されていて素晴らしかった。

少しだけの良改変!

原作は約60分の作品で、今回の実写は120分。

リスペクトしつつ、足らない分の尺を新解釈という形で少しだけ改変しているのも凄く合っていた。

プラネタリムがキーワードなんだけど、これを付け足したことによって原作で少しモヤモヤして終わってしまっていたものが、よりわかりやすく物語が引き締まっていると思う。

少しだけ改変されているから、ラストも改変されるかなと個人的にミスリードされたのだが、

・・・やっぱりかぁ! って絶望させられた。

明里は原作と同じくしっかり今を生きている。

まぁ左手の薬指が光っていたから、だろうなとは思ったのだが。それにしても絶望。

でも原作ではほとんど触れられていない明里の心情に触れていたのはとても良かった。

貴樹も原作ではあんな感じで終わっていたけれど、今作では少しだけ成長しているように感じられたのもとても良かった。

あれなら前を向いて歩いていける気がする。

奥山監督の実写化で、原作に足りなかった部分が良い感じで肉付けされ補完されていて、本当に良改変!

まとめ 完璧な実写化!

実写化ということで本当に不安でしかなかったのだけど、鑑賞後に思ってみれば、これ以上ないくらい完璧な実写化だった。

2025年の秋、18年ぶりに秒速5センチメートルは僕の心を震わせ、より忘れられなく作品になった。

2009年3月26日という特別な日は僕の心にもずっと残り続けると思う。

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