【感想】「劇映画 孤独のグルメ」、腹が…減った。
ほー いいじゃないか こういうのでいいんだよ こういうので>挨拶
いつでも俺は腹が減っている。
井之頭五郎(以下五郎)が深夜に猛烈に美味しそうに飯を食べるだけのドラマ「孤独のグルメ」。久住昌之原作のこの作品は放送開始当初から視聴者の胃袋を掴み、気づいたらテレビ東京にて10年以上も放送を続ける人気シリーズに。
年末の大晦日には毎年のように特番スペシャルが放送され、腹が減ったと思いながら年を越す。
誰も悲しまないし、誰も死んだり、劇的な展開もない。ただひたすらに五郎が飯を食べるだけ。
これこれ、こういうのでいいんだよ。
みんなが笑顔で、五郎が飯を食っている姿に癒される。
そんな俺も皆さんも大好きなこの作品が、この度なんと映画化すると来たもんだ!
しかも監督は何と五郎役の松重豊さん!!
ほー! いいじゃないか!!!
というわけで、俺は猛烈に腹が減ることを覚悟して映画鑑賞に行ってきたのである。
【感想】「劇映画 孤独のグルメ」、腹が…減った。
STORY
かつての恋人・小雪の娘、千秋からとある依頼を受けてフランス・パリへ向かった井之頭五郎。到着後いつものように空腹を満たし、千秋と共に依頼者の祖父の元へ向かう。そこで、千秋の祖父である一郎から、「子供の頃に飲んだスープがもう一度飲みたい。食材を探して集めて欲しい。」とお願いされる。五郎はわずかな地名をヒントに食材を探してフランス、韓国、長崎、東京へ。究極のスープ探しのはずが、五郎は行く先々で様々な人や事件に遭遇。次第に大きな何かに巻き込まれていく…。
「劇映画」!
最初に言っておくと、今回の孤独のグルメにはちょっとだけ劇的な展開がある。
いつもの飯を食っているだけの五郎が年末スペシャルになると、ちょっとだけ人の無茶振りに振り回されているシーンを思い出して欲しい。
・・・
・・・・・・
・・・思い出せただろうか?
年末スペシャルがもうちょっとだけワールドワイドに、そして、もう少しだけ人の優しさに触れた映画、それが「劇映画 孤独のグルメ」だ。まさに「劇映画」というべきなのだろう。
さらっと小雪の娘が登場!?
吾郎なんかはあらすじを読んで映画を観に行く人は少ないだろう。
そんな俺だから、物語の最初で依頼主が小雪の娘と知ってまず驚いた!
そして、おじいちゃん! はどうでもよくて・・・
・・・小雪!!!! 小雪だよ!
結婚していたのは百歩譲ってそうだとして、
おもむろに写真を眺める五郎・・・
ええ!? 亡くなってたの!?
五郎さん、本編では詳しく小雪のことには触れていなかったので2度びっくり。
そんな展開からスタートだからファンとしては物語に引き込まれないわけがないじゃないか。
思い出のスープを探す旅でちょっぴり心が温まる!
内田有紀演じる志穂。とある島で出会った女性であるが、元はラーメン屋さんを営んでいたらしい。
この出会いも劇的である。
フェリーがないからってサーフボードで島に渡ろうとするのは、はちゃめちゃすぎるよ、五郎さん笑
そして、その辺の食材を適当に調理(五郎流サバイバル鍋)して、おお、うまい、じゃないんだよ。
下手しなくても普通なら死んでもおかしくないので、
これこれ、こういう本当にあり得ない展開でいいんだよ、松重さん! となった笑
物語が進むにつれ、気づいたらスープ作りがラーメンのスープ作りになっていて、ぶっきらぼうなラーメン屋「さんせりて」の店主(オダギリジョー)。
チャーハンしかないよ! ラーメン食べたければ他所の店に行ってくれ!
じゃないんだよ笑
しかもそのチャーハンがめちゃくちゃ上手いらしく、そこにめざとく気づいてスープ作りをお願いするのが五郎っぽいなぁと思った。
お店でチャーハンを食べていて、スープ作りを手伝ってくれる青年、中川(磯村勇斗)の正体も本当に良かった。
井之頭五郎を大好きな人に向けてのファンサービスと言えるだろう。
余談だが、内田有紀は本当にいつまでも綺麗だな。調べたら49歳で、ええ!! ってなった。
そして、さらに調べたら美容にものすごく気を遣っているそうで、同じ40代のおじさんとしては少しでも見習いたいなと思ったのであった。
・・・結婚してくれ!!!
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・ウソ! 腹が減った!!!
まとめ
腹が…減った。
映画を見終わった後、周りを見渡したら、みんながみんな笑顔であった。
ほー いいじゃないか こういうのでいいんだよ こういうので
辛いことも多い日々の中で、ちょっとだけクスッとしてほんわかでみんなが幸せになれる。こういう作品がもっと増えたら良いなと純粋に思った。
上映中は吾郎とコラボしている「胃袋に新しい歴史が刻まれる」ような『濃厚とんこつラーメン味ポップコーン』を食べてお茶を濁し、本編が終わったら、思いっきり飯を食うのがおすすめだ。
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