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【感想】映画「ふれる。」はとにかく「ふれる」が可愛い作品!

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ふれる。
(c)2024 FURERU PROJECT

映画『ふれる。』公式サイト

秩父三部作が好きです!! >挨拶

あの花、ここさけ、空青、どれも素敵な作品で心動かされてきました。めんまはキュートだし、順は小動物みたいだし、あか姉は本当に幸せになってほしいと思った。

ちょっぴり涙してちょっぴりファンタジー。

そんな長井龍雪(監督)×岡田麿里(脚本)×田中将賀(キャラクターデザイン・総作画監督)の三人が作り出す新作は「ふれる」と暮らす青年3人の友情物語。

これは観るしかない! というわけでさっそく感想です。

目次

【感想】映画「ふれる。」

STORY

同じ島で育った幼馴染、秋と諒と優太。
東京・高田馬場で共同生活を始めた三人は
20歳になった現在でも親友同士。
それは島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」が持つ
テレパシーにも似た力で
趣味も性格も違う彼らを結び付けていたからだ。

お互いの身体に触れ合えば心の声が聴こえてくる-
それは誰にも知られていない三人だけの秘密。
しかし、ある事件がきっかけとなり、秋、諒、優太は、
「ふれる」の力を通じて伝えたはずの心の声が聴こえないことに気づく。

「ふれる」に隠されたもう一つの力が
徐々に明らかになるにつれ、
三人の友情は大きく揺れ動いていく-

最初に言っておく、この作品には派手なアクションシーンも感動的なお涙ちょうだいシーンもない。あるのは「ふれる」の可愛さと秋を中心とした3人の心の機微を綴った日々である。

もっとも過去作品のここさけや空青もそうだったので、これらの作品が好きだから観にきている層には全く問題ないが、あの花的な感動や映画を観たい! という想いで来ている人は少し肩透かしを食う可能性がある。

なので、まだ観ていなくてここに辿り着いている方は、そういう作品なんだなと思って鑑賞するときっと楽しめると思う。

「ふれる」がとにかく可愛い!

さて、物語の感想に入っていくが、個人的には「ふれる」がとにかく可愛い! に尽きる。3人の友情を繋ぐキーキャラクラーとして全編に登場している「ふれる」であるが、最初から最後まで可愛いが詰まっていた。

ご飯を食べている「ふれる」、自分の体を使ってお風呂掃除をしている「ふれる」、泣いている「ふれる」、フリスビー遊びをしている「ふれる」、最終形態の「ふれる」。

どれも本当に愛らしく、この作品で「ふれる」に出会えたことを感謝したいくらいだ。個人的には「ふれる」のぬいぐるみがグッズとして登場していれば買いたかったのだが、なくてがっかりした。よくよく調べるとUFOキャッチャーの景品としては出ているようだが、あんまり可愛くはなかった。ハリネズミのような「ふれる」の見た目をぬいぐるみで現すのはよく考えなくても難しいのかもしれない。

そういえば、あえて声をつけなかったのも正解で、このことにより想像力が膨らんで可愛さ無限大になった。

秋と諒と優太、3人の心の機微

最初に少し触れたが、物語は3人の心の機微を中心に描かれている。相手の心がわかったらどれだけ楽だろう。誰もが一度は考えたことがある能力を3人は持っている。それゆえ3人は子どもの頃から今までずっと親友でいられた。

現代社会に置いて、人とコミュニケーションをするのは疲れると考える人も多い。それゆえ3人の「ふれる」の能力を羨ましく思う人もいるかもしれない。

実際に言葉にしなくても心が通じる能力は大変便利であるが、これには裏があり物語の後半で明かされていくことになる。

男女揃えば色恋沙汰になる?

序盤で樹里と奈南という2人の女性が3人の住むシェアハウスに引っ越してくることになるが、これが物語を動かす舞台装置になってくる。

私は作品の事前情報をほぼ入れず鑑賞したので、最初は単純に男3人の友情物語かと思っていて、女の子は出ないのかなーと考えていたら、これは案の定であった。

女が絡むと友情が壊れそうになるというのは結構下手な展開なので、ここはもう少し工夫して欲しかったなぁと感じた部分ではある。じゃあ、他にどんな展開が良かったのか? と聞かれると、万人にわかりやすいのはこれだから、あえてなのかなとは思ったりもするのだが・・・

「ふれる」というフィルター

後半で明かされる「ふれる」の本当の能力。火種になりそうな感情は全部「ふれる」フィルターがシャットダウンしてしまう。

3人それぞれが、相手のことを本当に良い奴だと思っていた理由が明かされるシーンである。

ここからはファンタジー色が全開になってきて、物語は「ふれる」を中心に動いていくことになる。

言葉にしないことは楽ではあったが、一生懸命言葉にして初めて伝わる思いもある。

俺と友達になってください

秋が初めて自分の言葉で伝えたシーンに胸を打たれた人も多いはずだ。結局は「ふれる」がいなくても3人は親友だった。

今までずっと一緒だった3人が離れ離れになっても、もう心は通じている。EDはそう思わされた。

まとめ

終わってみれば、いつものように綺麗に纏まっている映画だった。声優に人気アイドルを使ったり、主題歌にYOASOBIを使ったり一般ウケを狙った部分もあるが、万人にはウケないだろうなというのが正直な感想。

それでも好きな人は好きな作品なので、これからも今のまま作り続けてくれたら嬉しいなと思う。

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