ついに発表!Canon EF70-200mm F2.8L IS IIIとF4L IS IIを旧型と比較してみる!
みなさん、こんにちは。最近、カメラの機材とは縁遠く、気づけば自転車のことばかり考えているささのはです。それもこれも目ぼしい機材がないからなのですが、久しぶりに目が輝く発表があったので、今回ばかりはやる気を出して記事にします。というか、胸をなでおろしながら平常心で更新できます! 理由は後述。というわけで、付き合ってください!
Canon EF70-200mm F2.8L IS IIIとF4L IS IIを旧型と比較!
さて、僕が昨年「EF70-200mm F2.8L IS II」を購入したのは、このブログの読者みなさんなら周知の事実。後継が発表されるという噂を日々目にしながらも、待ちきれなくて購入したわけです。その辺は下記の記事参照なわけですが。
今回、発表されるにあたり僕は焦っていた。どの程度スペックが上乗せされるのか? 衝撃的に軽くなっていたらどうしよう? そしたら、買い換え? うーんとね。レンズの買い時期は本人が欲しいと思った時が一番だと思うが、見極めがなかなか難しく、買ったら後継が発表されてしまってショックだったという事態は誰もが避けたいものだ。
これはいうまでもなくレンズのサイクルが長期スパンに他ならないからで、5年、6年は当たり前、中には10年を超える現役レンズもいる。そのようなサイクルの中、レンズを購入したばかりのタイミングで後継に当たってしまった時のショックは計り知れない。
今回発表された2本のレンズもその口で、旧型のF2.8が発売されたのは2010年の3月、F4に至っては2006年の11月だ。そのような入れ替えサイクルであるから、F2.8を購入したばかりの僕はドキドキしていたわけだ。いやまぁ、最悪劇的に性能アップしていれば、旧型売却して上乗せして買えばいいかとは思ってはいたが。
そんなわけで、僕の思いを主に混ぜつつ、新旧比較いってみよう!
まずは12年ぶりのリニューアル!EF70-200mm F4L IS II
製品名 | EF70-200mm F4L IS II USM | EF70-200mm F4L IS USM |
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発売日 | 2018/6/28 | 2006/11/23 |
価格 (2018/6 現在) | ¥160,000 前後 | ¥120,000 前後 |
構成 | 15群20枚 | 15群20枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 8枚 |
最短撮影距離 | 1 m | 1.2 m |
最大撮影倍率 | 0.27 倍 | 0.21 倍 |
画角 | 34~12 度 | 34~12 度 |
手ブレ補正 | 5.0 段 | 4.0 段 |
最大径x長さ | 80×176 mm | 76×172 mm |
重量 | 780 g | 760 g |
フィルター径 | 72 mm | 67 mm |
何と言っても注目は手ブレ補正が4.0段から5.0段に進化。これまで三脚に頼らざるを得なかった屋内や夜間撮影での可能性が広がります。今まで以上にレンズを気軽に持ち出せるようになり、撮影に集中できそうですね!
また、最短撮影距離が0.2m短くなったのもポイント高い。0.2mというとあまりピント来ませんが、公式の写真を見るとこんなに違うんだと実感できます! あと、ISモード3というのは便利そうではあるんですが、実際に使ったことがない僕にはいまいちピンと来てません。。。
フッ素コーティングは撮影時にフィルターを付けている人にはあまり関係なさそうですが、フィルターを外す機会が多い人や、プロなんかには受け入れられそう?
総合すると、こちらは流石に12年経っているだけあり、順当に進化したと言えそうです。
続いて問題のEF70-200mm F2.8L IS III
製品名 | EF 70-200mm F2.8L IS III USM | EF 70-200mm F2.8L IS II USM |
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発売日 | 2018/9/中旬 | 2010/3/19 |
価格 (2018/6 現在) | ¥260,000 前後 | ¥220,000 前後 |
構成 | 19群23枚 | 19群23枚 |
絞り羽根枚数 | 8 枚 | 8 枚 |
最短撮影距離 | 1.2 m | 1.2 m |
最大撮影倍率 | 0.21 倍 | 0.21 倍 |
画角 | 34~12 度 | 34~12 度 |
手ブレ補正 | 3.5 段 | 3.5 段 |
最大径x長さ | 88.8×199 mm | 88.8×199 mm |
重量 | 1480 g | 1490 g |
フィルター径 | 77 mm | 77 mm |
EF70-200mm F4L IS IIにも採用されたフッ素コーティングとフレア・ゴーストを大幅に抑制するASCが採用されたのが旧型との大きな変更ポイント。
ASC(Air Sphere Coating)とは
レンズ表面の蒸着膜の上に二酸化ケイ素と空気を含んだ膜を形成して、光の反射を抑制する技術。光学ガラスよりも屈折率の低い空気をコーティング内に一定の割合で含ませることで、超低屈折率膜を形成。特に垂直に近い角度で入射する光に対して、高い反射防止効果を発揮します。
引用:キヤノン:EF70-200mm F4L IS II USM /EF70-200mm F2.8L IS III USM 特長紹介
さて、こちらは基本的にII型の性能を引き継いだマイナーアップデートに近い形というのが現状での僕の感想。確かに今のままで逆光耐性が上がれば完璧だという声が少なからずあったのは事実ですが、実際にそれだけやられてもユーザーは正直うーんと唸ってしまうでしょう。とはいえ、実際にまだ作例が上がってきていないので、劇的に進歩している可能性がないとは言い切れませんが。
まとめ
F4については進化した! だから旧型を持っていても買い買えろ! と言いたい。反面、F2.8については現在持っているなら見送りか、要検討! と言いたい。
僕個人として、F2.8のこのバージョンアップはホッとしたの半分、寂しさ半分です。昨年レンズを思い切って買ったとき、新型が出て劇的に性能アップしたらどうしよう? という思いが少なからずありました。
その思いを振り切ってまで買ったレンズ。性能アップしていたらアップしていたで、ショックを受けたことは間違いないですが、メーカーとはユーザーの想像の先を行くべきでしょう? 我々を驚かせて欲しいわけですよ。10g軽くなったってなんすか? そこは100gでしょう! いや、技術的に難しいんだろうなということはわかって言っていますよ?
とにかくCanonは昔から堅実すぎる。尖ったことができない。これでは予定されているフルサイズミラーレスへの希望が持てない。頼みますよCanonさん。そこのところわかってます? ユーザーの期待に答えてください!
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