昭和ノスタルジなーフィルムカメラ「PENTAX 17」が人気らしい
フィルムカメラが若者に人気らしい、というのは以前から耳にする話ではあった。この令和のご時世、iPhoneやスマホを片手に映えを気にしていつでも写真を撮るという文化。
自己承認欲求、自分を認めてもらいたいという願望。
「良い写真を撮りたい」は「周りから評価して貰いたい」だ。
デジタルな画像はキレイに写りすぎる、だから少し古くさいものが逆にエモく感じる。いつだからか昭和ノスタルジーに若者は惹かれ、古いデジタルカメラも売れ、フィルムカメラも例外なく売れている。
そこに目をつけたのがRICOHである。
完全新モデルの「PENTAX 17」が登場!
フィルムの少し色褪せたような雰囲気。そこに惹かれて若者がカメラを手にする機会が増えた。デジタルではなく最初からフィルムカメラを求める者も多いようだ。
それはそうか。デジタルがキレイに写りすぎるからノスタルジーなものを求めている。
だが、フィルムは楽しいが現状では中古しかない。メンテも大変だし、メーカー保証も当然切れている。全部が自己責任。それを乗り越えてもなお触れることがカッコいいし、だからこそ売れていると思う。
けれど、完全に新作を出してフルサポートをしてあげたら、どうだろう?
・・・これは売れるに決まっている。
こちらの記事は大変興味深く読ませてもらった。
ハーフサイズフォーマットと縦型ファインダーの採用
引用元:特長 | PENTAX 17 | 製品 | RICOH IMAGINGハーフサイズとは?
フィルムにはいろいろなサイズがあります。もっとも一般的なサイズが35ミリ判(36×24mm)フィルムです。デジタルカメラではフルサイズとよばれています。35ミリ判1コマを約半分の17×24mmサイズ2コマにして撮影するのがハーフサイズフォーマットです。36枚撮りのフィルムなら72枚、24枚撮りのフィルムなら48枚など、2倍の枚数が撮影できます。
近年の稀に見る物価高でフィルムの値段も例外なく上昇しているらしい。ISO400の36枚撮りフィルムは1本1980円、これではせっかくフィルムを始めても金銭的な面で挫折するものも出てくるかもしれない。
そこで今回採用されたのが、ハーフサイズというフォーマットだ。上記イラストを見て貰えばわかると思うが、単純にフルサイズを半分にしたフォーマットで写真が倍撮れるというわけだ。
もちろん普通に考えれば画質は低下するわけだが、そこはしっかりと開発陣が耐えうる単焦点を新しく開発したということなので心配ないだろう。
ハーフサイズを採用したことで、必然的にカメラを横位置で構えた際にファインダーは縦型になる。だが、普段からスマホを使って写真を撮っている若者たちには何も問題ないだろう。むしろ親和性が高いように思う。
と、ここまで散々語ってきたが、私もフィルムカメラはほぼ未経験だったり。
若者以外も取り込まれている!
若者にフィルムカメラが人気、それはそうなのだろうが長年のカメラファン達も惹かれている。
私のカメラ仲間もそうだが、長くカメラを趣味にしていても初めてはデジタルからという世代はかなり多い。調べてみると、初のデジタル一眼レフの発売が1980年代後半なのだから納得である。
そういった人たちも最近はフィルムに関心を示していて、また「PENTAX 17」に興味を示している。これは発売前に想定以上の予約が入って受注停止になるのも納得である。
じゃあ、人気過ぎて手に入らないのか? となるが、メーカーもこれは売れるのだと確信し、増産をかけると言っているから安心だ。
まとめ
日本では10万円近い値段で発売され、個人的に決して安いとは思わないが売れている。このまま好調に推移していけば、第2、第3の選択肢がRICOHから、またはそれ以外から出てくるかもしれない。
デジタルでやるか、フィルムでやるか、頭を悩ませながら写真を趣味とする、界隈が盛り上がるのは嬉しい。
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