気づいたらついに消費税は10%、消費者にとってはなかなか生きづらい時代になったものです。とはいえ、欲しいものは欲しいですよね。そろそろボーナスもありますし、ここでカメラを趣味にしてみようと思っている方も多いのでは? 今回はそんなあなたに向けて、現時点でオススメのカメラを紹介したいと思います。
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デジタル一眼カメラにはデジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの2種類がある!
簡単に2種類について学んでおきましょう。
デジタル一眼レフカメラ
まず、デジタル一眼レフカメラの『レフ』は「光を反射する」という意味の「レフレックス(reflex)」の略です。一眼レフカメラには、レンズを通った光を光学ファインダーに導くためのミラーがあり、このミラーが、レンズを通過した光を上方に反射します。つまり、光を反射するミラーがあるために「レフ」と呼ばれているのです。
そして、シャッターを切った瞬間だけ、ミラーが開き、画像センサーに光が当たるようにできています。これが一般的な一眼レフの仕組みです。
ミラーレス一眼カメラ
反対にミラーレス一眼カメラとはその名の通り、上記で説明したミラーがついてないものを言います。デジタル一眼レフカメラは内部にミラーがあるため、構造上どうしてもサイズが大きくなりがちです。それを省略して出来るだけコンパクトに設計したものがミラーレス一眼カメラです。
デジタル一眼レフカメラが映像を直接光学ファインダーに映し出すのに対し、こちらはミラーがないため電子的に映し出すので、電子ファインダーと呼ばれています。
photo credit: My Pocket
上図がイメージになります。デジタル一眼レフカメラは光学ファインダー、ミラーレス一眼カメラは電子ファインダーとなるわけです。この光学ファインダーと電子ファインダーにはそれぞれメリット、デメリットがあります。次項ではそれを説明します。
光学ファインダー
光学ファインダーはレンズを通してミラーに映った被写体を『実像』で見ることができます。直接被写体を見ているのでタイムラグがなく、シャッターを切りたいタイミングを合わせやすいです。つまり、デジタル一眼レフカメラは動きもの、スポーツ撮影などがメインになる方に向いています。
一方で、ミラーが内蔵されているため、電子ファインダーのミラーレス一眼に比べるとサイズが大きくなりがちです。また、『実像』を見てるがゆえ、実際に撮影してみないと写真の仕上がりが確認できないというデメリット? もあります。(風景ならライブビューで撮るという手もある)
電子ファインダー
電子ファインダーはカメラ背面の液晶画面をファインダー内で見ているような状態になります。そのため、見ている映像がそのまま写真として撮れます。カメラ側で設定したことが、そのまま映像に反映されるので初心者にもわかりやすいです。また、ミラーがないためカメラ本体がコンパクトです。
一方で電子的に処理をしているので、実像とのタイムラグが一瞬ですが発生します。光学ファインダーに比べると動きものが少し苦手と言えるでしょう。(最近では改善されて使えるレベルになってきてはいる)
センサーサイズについて
続いてセンサーサイズについてです。一般的にカメラには写真を写すためのセンサー(撮像素子)が搭載されています(上図参照)。その種類は大小さまざまで、この大きさによって写真の画質が決まります。
ミラーレスはマイクロフォーサーズかAPS-C(フルサイズもある)、一眼レフではフルサイズかAPS-Cが現在の主流になります。ここでせっかくだから一番画質の良いフルサイズ! といきたいところですが、ちょっと待ってください。
良いものには当然お金がかかります。金銭的に余裕がある方はそれでも良いですが、大抵の人はそうではないはず。そして、これからカメラをずっと趣味にするかどうかはまだわかりませんよね。最初は色々いじれてお手ごろなものを買っておきましょう。本当に欲しいものはそれからでも遅くありません。
センサーサイズの大きさについて何となく理解できたでしょうか? とりあえず、センサーが大きければ画質が良いことさえ覚えておけば最初のうちは問題ないと思います。
ここまでを踏まえてまとめると、
デジタル一眼レフカメラが向いている人
- カメラ任せではなく自分で考えて撮影したい
- 画質や機能を重視したい
- カメラやレンズ自体のサイズや重量には目をつむれる
- 動きものやスポーツを撮りたい
- 今後本格的にカメラを始めたい
ミラーレス一眼カメラが向いている人
- どちらかと言えばカメラ任せで綺麗に写真を撮りたい
- 軽さやサイズを重視したい(手軽に持ち運びたい、旅行で使いたい)
- 静物(風景やスナップ)を主に撮りたい
- とりあえずカメラを始めたい
大体こんな感じと言えると思います。
上記までのことをふまえた上で、デジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラ、それぞれ初心者の方におすすめのモデルを紹介したいと思います。
デジタル一眼レフカメラのおすすめ
EOS 9000D(Canon)
主な特長
○約2420万画素の高画質
自社開発・自社生産CMOSセンサー搭載。常用ISO感度100~25600○高速オートフォーカス
撮りたい瞬間を逃さない。光学ファインダーによる、オールクロス45点AFセンサー搭載○世界最速オートフォーカスを実現。[デュアルピクセル CMOS AF]
ライブビュー撮影において世界最速※オートフォーカスを実現。EOSのエントリー一眼レフとして初のデュアルピクセル CMOS AFを搭載しました。(2017年2月14日現在(キヤノン調べ))○スマホと常時接続
Bluetooth対応により、一度ペアリングすれば、常にスマホとの接続を実現。
発売されて2年半が経過。まだまだ初めてとしては使いやすい機種だと思います。
実写レビュー:新製品レビュー:EOS 9000D(実写編) - デジカメ Watch
D5600(Nikon)
主な特長
○気軽に持ち出せて、操作がタッチで簡単。
どこへでも気軽に連れ出せる小型・軽量ボディー。そしてデジタル一眼レフカメラがはじめてでも直感的に使いこなせるタッチパネル&バリアングル液晶モニター。○泣く、笑う、遊ぶ。すべての君をこの高画質で。
表情を細部までくっきりと鮮やかに捉える有効画素数2416万画素の高画質。そして薄暗いところでもブレなく美しく撮影できる最高常用ISO感度25600の高感度設計。○どんなに動いても、だいじょうぶ。
39点AFシステムで速い動きもしっかりフォーカスをキープ。最高約5コマ/秒の高速連続撮影で決定的瞬間を逃さず撮影。
一眼レフなのに、こんなにコンパクトで良いの!? なおすすめ機種。Nikonで初めて買うなら絶対これが良いと思います。性能も悪くないので、将来的にフルサイズに乗り換えたとしても、ずっとサブ機として使えます! あと、NikonはAPS-Cのレンズをフルサイズでも使うことができるのが良いですよね。
実写レビュー:新製品レビュー:ニコンD5600 - デジカメ Watch
K-70(PENTAX)
主な特長
○防塵・防滴構造ボディ
100点ものシーリング部材を、液晶モニターを含めたボディ全体に使用し、水滴やホコリの浸入を防ぎます。AW/WRレンズ装着時に、レンズとボディが一体となって優れた耐環境性能を発揮します。○小型設計
防塵・防滴構造やバリアングル液晶モニターを搭載しながらも、ボディの小型化を追求。
多彩なラインアップを誇る小型・軽量のPENTAX-DAレンズシリーズと組み合わせることで、より軽快にアウトドア撮影を楽しむことができます。○−3EV低輝度対応オートフォーカス
-3EVまでの低輝度に対応する高感度オートフォーカス(AF)センサーを採用(中央部9点)。
肉眼で被写体が確認しづらい暗所でも、しっかりとピントを合わせることができます。
Canon、Nikonと比べるとPENTAXは少し玄人向けではありますが、エントリー機では唯一、防塵防滴な上、ペンタプリズムの視野率100%のファインダーを採用。マニア心を擽ぐるその姿勢はあなたのハートをがっちりキャッチかも!?
実写レビュー:PENTAX(ペンタックス) K-70 実写レビュー | フォトヨドバシ
3機種の比較
機種名 | EOS 9000D | D5600 | K-70 |
---|---|---|---|
メーカー | Canon | Nikon | RICOH |
発売日 | 2017/4/7 | 2016/11/25 | 2016/7/22 |
価格 (2019/10 現在) | ¥82,000〜 | ¥70,000〜 | ¥81,000〜 |
レンズマウント | キヤノンEFマウント | ニコンFマウント | ペンタックスKマウント |
総画素数 | 2580万画素 | 2478万画素 | 2478万画素 |
有効画素数 | 2420万画素 | 2416万画素 | 2424万画素 |
撮像素子 | APS-C 22.3mm×14.9mm CMOS | APS-C 23.5mm×15.6mm CMOS | APS-C 23.5mm×15.6mm CMOS |
ローパスフィルターレス | ○ | ○ | |
ISO感度 | 標準:ISO100~25600 拡張:ISO51200 | 標準:ISO100~25600 | 標準:ISO100~102400 |
連射撮影 | 6 コマ/秒 | 5 コマ/秒 | 6 コマ/秒 |
AF測距点 | 45点測距 (オールクロス) | 39点測距 (うち、9点クロス) | 11点測距 (中央9点はクロスタイプ) |
測距検出範囲 | -3~18EV | -1~+19EV | -3~18EV |
シャッタースピード | 1/4000~30 秒 | 1/4000~30 秒 | 1/6000~30 秒 |
内蔵フラッシュ | ○ | ○ | ○ |
ファインダー形式 | ペンタミラー | ペンタミラー | ペンタプリズム |
ファインダー視野率 | 95/95 | 95/95 | 100/100 |
ファインダー倍率 | 0.82 | 0.82 | 0.95 |
撮影枚数 | 600枚 | 970枚 | 480枚 |
液晶 | 3.0型104万ドット | 3.2型104万ドットv | 3インチ92.1万ドット |
可動式モニタ | バリアングル液晶 | バリアングル液晶 | バリアングル液晶 |
タッチパネル | ○ | ○ | |
動画 | フルHD(60p) | フルHD(60p) | フルHD(60p) |
Wi-Fi | ○ | ○ | ○ |
防塵防滴 | ○ | ||
サイズ(幅x高さx奥行き) | 131x99.9x76.2 mm | 124 x 97 x 70mm | 125.5x93x74 mm |
重量(本体) | 493 g | 415 g | 628 g |
ミラーレス一眼カメラのおすすめ
OM-D E-M10 Mark III(OLYMPUS)
主な特長
○5軸手ぶれ補正だから「ぶれない高画質」を楽しめる
トップクラスの性能を持つ5軸手ぶれ補正をボディー内に搭載。夜景や暗い屋内での撮影、望遠レンズを使った撮影など、手ぶれが発生しやすいシーンでも手ぶれを強力に抑えるので、誰でも安心して撮影が楽しめます。○使いやすさにこだわったクラシックデザイン
持ち運びしやすい小型軽量ボディーがさらに使いやすく進化しました。○どんなシーンでも安心して使える機能性
チルト式のタッチパネル液晶モニターや電子ビューファインダー、内蔵フラッシュを搭載。どんなシーンにも対応できる機能性を実現しました。○狙った被写体を逃さない高速AF
瞬時にピント合わせが可能なAFシステムを採用。簡単操作で狙った被写体を逃しません。
初心者は意外と手振れしているもんなんですが、OM-Dの手振れ補正は凄まじいことを実感できる機種です。ボディ内手振れ補正なので、どのレンズを使っても手振れが効くのも素晴らしい! OM-Dの中ではエントリー機ですが、バンバン使っていけますよ!
実写レビュー:OLYMPUS(オリンパス) OM-D E-M10 Mark III 実写レビュー | フォトヨドバシ
EOS Kiss M(Canon)
主な特長
○一眼ならではの高画質
約2410万画素の高精細なCOMOSセンサーと、新映像エンジンDIGIC 8の搭載で高度な撮影表現が可能。○誰でも簡単撮影
カメラ初心者でも安心の操作感と画面設計。バリアングル液晶モニターとEVFで快適に。○より快適なピント合わせ
測距エリア拡大と最大143点の測距点でより速くより広くピント合わせが可能。高い追尾性能や高速連写も。○スマホと常時接続
Wi-Fiで写真や動画をすぐにシェア。Bluetoothでより快適に。さらに自動転送も。
EOS Kissがついにミラーレスになりました。本格的にミラーレス時代の到来です。
実写レビュー:Canon(キヤノン) EOS Kiss M 実写レビュー | フォトヨドバシ
α7 III(SONY)
○革新のAF性能
α7 IIからAF性能が大幅に向上し、“4Dフォーカス”に対応。α9に搭載された高速AFと動体追随アルゴリズム、693点像面位相差検出AFセンサーを継承し、さらに425点コントラスト検出AFが加わることで高いAF性能を実現しました。○AF・AE追随高速連写
最新のシャッターチャージユニットの採用に加え、画像処理システムの進化により、フル解像度で最高約10コマ/秒のAF/AE追随高速連写を実現。また、ライブビュー方式による最高約8コマ/秒の高速連写も可能。○高解像4K動画と多彩な動画機能
フルサイズ領域で画素加算のない全画素読み出しで、4K(QFHD:3840×2160)映像に必要な画素数の約2.4倍の豊富な情報量を凝縮して4K映像を出力。モアレやジャギーの少ない高い解像力の4K動画画質で撮影が可能。○操作性と信頼性
高精度な手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを搭載し、手ブレ補正アルゴリズムを最適化することで、5.0段の補正効果を実現。焦点距離が長くなるほど起こりやすい角度ブレ(Pitch/Yaw)に加え、マクロ撮影時などに顕著に現れるシフトブレ(X/Y)、夜景撮影時や動画撮影時などに目立つ回転ブレ(Roll)の5軸でブレを検出し、高い補正効果を発揮します。
最後に金額は張りますが、初心者でもフルサイズから始めたいというあなたには絶対おすすめしたいこの機種! 実際僕もすごく欲しいです。
実写レビュー:SONY(ソニー) α7 III 実写レビュー | フォトヨドバシ
3機種の比較
機種名 | OM-D E-M10 Mark III | EOS Kiss M | α7 III |
---|---|---|---|
メーカー | OLYMPUS | CANON | SONY |
発売日 | 2017/9/15 | 2018/3/23 | 2018/3/23 |
価格 (2019/10 現在) | ¥60,000〜 | ¥80,000〜 | ¥210,000〜 |
レンズマウント | マイクロフォーサーズマウント | キヤノンEF-Mマウント | α Eマウント |
総画素数 | 1720 万画素 | 2580 万画素 | 2530 万画素 |
有効画素数 | 1605 万画素 | 2410 万画素 | 2420 万画素 |
撮像素子 | フォーサーズ 4/3型 LiveMOS | APS-C 22.3mm×14.9mm CMOS | フルサイズ 35.6mm×23.8mm CMOS |
ローパスフィルターレス | ○ | ||
ISO感度 | 標準:ISO100~6400 拡張:ISO25600 | 標準:ISO200~25600 拡張:ISO100 | 標準:ISO100~25600 |
連射撮影 | 8.6 コマ/秒 | 約10コマ/秒 | 約10コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/16000~60 秒 | 1/4000~30秒 | 1/8000~30秒 |
内蔵フラッシュ | ○ | ○ | |
ファインダー形式 | アイレベル式OLEDビューファインダー | カラー電子ビューファインダー | 電子ビューファインダー XGA OLED Tru-Finder |
ファインダー視野率 | 100/100 | 100/100 | 100/100 |
ファインダー倍率 | 1.23 | 0.78 倍 | |
撮影枚数 | 液晶モニタ使用時 :330枚 | 液晶モニタ使用時:235枚 | 液晶モニタ使用時:710枚 |
液晶 | 3インチ 104万ドット | 3インチ 104万ドット | 3インチ 92.16万ドット |
可動式モニタ | 可動式液晶 | バリアングル液晶 | チルト可動式液晶 |
タッチパネル | ○ | ○ | ○ |
自分撮り機能 | ○ | ||
動画 | 4K(3840x2160) 29.97fps | 4K(3840x2160) 23.98fps | 4K(3840x2160) 30p |
Wi-Fi | ○ | ○ | ○ |
防塵防滴 | ○ | ||
サイズ(幅x高さx奥行き) | 121.5x83.6x49.5 mm | 116.3x88.1x58.7 mm | 126.9x95.6x73.7 mm |
重量(本体) | 362 g | 354 g | 565 g |
まとめ
いかがだったでしょうか? どれもこれも僕が自信を持っておすすめできる機種なので、気になった機種がある場合はどーんと買っちゃってください。逆に少し悩んでいるよーって方、質問等もあれば、わかる範囲でお答えしますので、気軽にお答えください。
それでは、皆さんで素敵なカメラライフを楽しみましょう! ささのはでした。
※購入したカメラに合うおしゃれなカメラバッグが欲しい方は、引き続き下記記事でお楽しみください。