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ついに登場!進化したEOS 5D Mark IVをMark IIIと比較レビューしてみた!

2016年8月28日

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キヤノン:EOS 5D Mark IV|概要

先日、Canonのハイアマチュア向けフルサイズ機「EOS 5D Mark IV 」がついに発表されました。スペックはEOS 5D Mark IIIからの正統進化で大方の予想通り。購入に十分な動機付けができるはずの商品のはずでした。

これで、値段も予想通りであれば。。。誰もがため息をついたことでしょう。

とはいえ、欲しいという気持ちは変わるわけもなく。

今回はそんな僕を含むみなさんの購買欲を高めるために、EOS 5D Mark IVがEOS 5D Mark  IIIと比べてどれくらい進化したのかまとめてみました。

どれくらい進化した? EOS 5D Mark IVとEOS 5D Mark IIIを比較してみた!

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EOS 5D Mark IVとEOS 5D Mark IIIの基本スペック比較

EOS 5D Mark IIIが登場したのが2012年の3月ですから、4年半の月日が流れています。その歳月でどれだけ進化したのか? また、想定以上の値段だったため、5Dsを視野に入れるユーザーも出てきているようなので、ついでに合わせて比較表に入れました。

機種名EOS 5D Mark IVEOS 5D Mark IIIEOS 5Ds
メーカーCanonCanonCanon
発売日2016/9/82012/3/222015/6/18
実売価格(ボディのみ)
(2016年9月現在)
約42万約24万約38万
レンズマウントキヤノンEFマウントキヤノンEFマウントキヤノンEFマウント
総画素数3170 万画素5300 万画素
有効画素数3040 万画素2230 万画素5060 万画素
撮像素子フルサイズ
36mm×24mm
CMOS
フルサイズ
36mm×24mm
CMOS
フルサイズ
36mm×24mm
CMOS
画像処理エンジンDIGIC 6+DIGIC 5+デュアル DIGIC 6
ISO感度標準:ISO100~32000
拡張:ISO50、51200、102400
標準:ISO100~25600
拡張:ISO50、51200、102400
標準:ISO100~6400
拡張:ISO50、12800
連射撮影7 コマ/秒5 コマ/秒5 コマ/秒
AF測距点61点61点61点
クロスセンサー41点41点41点
F8対応測距点61点1点1点
測距検出範囲-3~+18EV-2~+18EV-3~+18EV
シャッタースピード1/8000~30 秒1/8000~30 秒1/8000~30 秒
ファインダー形式ペンタプリズムペンタプリズムペンタプリズム
ファインダー視野率100/100100/100100/100
ファインダー倍率0.71 倍0.71 倍0.71 倍
液晶3.2インチ
162万ドット
3.2インチ
104万ドット
3.2インチ
104万ドット
撮影枚数ファインダー使用時:900枚
液晶モニタ使用時:300枚
ファインダー使用時:950枚
液晶モニタ使用時:200枚
ファインダー使用時:700枚
液晶モニタ使用時:220枚
記録媒体コンパクトフラッシュ
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
コンパクトフラッシュ
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
コンパクトフラッシュ
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
動画4096×2160(4K UHD)
1920×1080(FHD)
1920×1080(FHD)
1280×720(HD)
1920×1080(FHD)
1280×720(HD)
タッチパネル
GPS
Wi-Fi
防塵防滴
サイズ(幅x高さx奥行き)150.7x116.4x75.9 mm152x116.4x76.4 mm152x116.4x76.4 mm
重量(本体)800 g860 g845 g

有効画素数が3040万画素に

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キヤノン:EOS 5D Mark IV|高画質

EOS 5D Mark IIIの2230万画素はちょうど良いバランスでしたが、ライバルのNikonがD800で3000万画素を超えてきたこともあり、CanonユーザーはNikonユーザーをどこかで羨ましく思っていました。今回3000万画素を超えてくれたことで、まずホッとしたというのが正直な感想です。

F8対応測距点は61点に

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キヤノン:EOS 5D Mark IV|AF・AE

1点から61点へと大きくバージョンアップ。これはEOS-1D X Mark Ⅱと同じシステムで、エクステンダーを使いたい望遠ユーザーは喜ばしい限り。

新搭載された独自RAW記録「デュアルピクセル RAW」システム

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キヤノン:EOS 5D Mark IV|ライブビュー・動画

EOS 5D Mark IVでは、デュアルピクセルCMOSイメージセンサーを利用したデュアルピクセル RAWが新たに搭載されています。

デュアルピクセル RAWの特徴としては、RAWファイルに画像データと視差情報を同時記録し、Canon純正RAW現像ソフト、DPP(Digital Photo Professional)の「Dual Pixel RAW Optimizer」を使用して次の3つの特殊な現像処理を行うことが出来るとのこと。

  1. 解像感補正
  2. ボケシフト
  3. ゴースト低減

解像感補正

被写体の立体的な距離情報に基づき解像感の微調整を可能にする機能で人物撮影などに効果的。

ボケシフト

前ボケを横方向に動かす機能となっており、前ボケを移動させることで例えば被写体に被ってしまった前ボケの位置をある程度調整することが可能となっている。

ゴースト低減

画像に現れたゴーストやフレアを領域を指定し部分的に低減することが出来る機能となっています。

4K動画&動画からの静止画切り出しに対応

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キヤノン:EOS 5D Mark IV|ライブビュー・動画

EOS 5D Mark IIIはFHDでしたが、EOS 5D Mark IVでは4K動画に対応し、約880万画素相当の静止画切り出し機能も搭載しました。また、カメラ内でのタイムラプス動画にも対応しています。

GPS/Wi-Fiなど画像転送機能の搭載

GPSとWi-Fiなど画像転送機能を搭載し、撮影場所の記録や写真の共有、データ転送が容易になりました。

まとめ EOS 5D Mark IVは買いなのか!?

4年半ぶりに登場したフルサイズ一眼レフのEOS 5D Mark IVですが、デュアルピクセルCMOS AFの搭載やデュアルピクセル RAWなどCanon独自の技術を盛り込みつつ、タッチパネル液晶モニター、Wi-Fi・GPSといったものも余すことなく搭載して無難に作りに仕上がっています。

EOS 5D Mark IIIも登場時は画素数や連写速度の面でインパクトが弱く市場の反応は今ひとつでしたが、結果的にはバランスのとれた性能と使い勝手の良さからロングセラーとなり、今に至るわけです。

EOS 5D Mark IVは、EOS 5D Mark IIIのコンセプトをそのままに画質・機能ともに正当な進化と言える磨きをかけて登場しました。

また、小型・軽量化もされており、さまざまな撮影ジャンルで活躍するフルサイズ一眼レフとして、プロ・アマ問わずオススメできる機種です。

ただ、惜しむべきは冒頭で少し触れたお値段。誰もがEOS 5D Mark IIIの初期値と同程度の30万台半ばを想定していた中、実際は約10万円高い45万円で発表されました。

これにより若干引いているユーザーがいるのも確か。

だから最後にこう言わせください。

懐具合に余裕があるなら間違いなく即買いです!

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ささのは

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