【感想】劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]最終章」もっと桜を推したくなる!
劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅲ.spring song
願わくば桜の季節に公開を。須藤監督の想いから、当初3月に公開予定だった最終章「spring song」。その願いは世界を襲う未曾有の大危機によって、残念ながら叶わないこととなってしまったが、幾多の苦難を乗り越え、来るべき8月15日についに公開された。
前作も映画館に何度も足繁く通い、桜に想いを馳せた日々を振り返る。私の中の期待も否応なしに高まっていく。その期待に須藤監督が答えてくれないハズもなく。
年甲斐もない語りはこのくらいにしておき、早速本編の感想を書きたいと思う。
桜愛に溢れる須藤友徳監督による最高の最終章「Ⅲ.spring song」
監督は最終章も須藤友徳監督。前回も語ったが、生粋のFateファンで桜が大好き。彼でなければこの作品の完成はなかっただろうと思わずにはいられない。
それは桜のちょっとした仕草、ライダーの格好良さ、士郎の葛藤、凛の姉たる見せ場、イリヤの可愛らしさ、上げればキリがないが、とにかく愛が溢れている。
桜だけの正義の味方
Heaven’s Feel(以下HFと略す)の士郎はとにかくカッコいい。それは単純に愛する人を守りたいという純粋な気持ちで動いているから。全世界を敵に回しても桜を守るんだという強い気持ちに誰もが共感し心を揺さぶられる。
だってさ、
男だったら一度くらい好きな女の子を助ける妄想をしたことあるだろ?
だってさ、
女だったら一度くらい大好きな男に守られている自分を想像したことあるだろ?
そういうステレオタイプな想いを叶えてくれるのがこの衛宮士郎なんだ。
凛(ヒーロー)と桜(ヒロイン)の物語
桜は姉のことを幸せで何でもできる人だと思っている。それは妬みという感情。
凛は桜の幸せを願っている。私が我慢すれば桜は笑っていられる。
桜は凛を妬みつつも、姉がいつか私を鳥籠の中から助け出してくれると信じている。
姉さんは何度だって立ち上がる。だってヒーローだもの。
桜にとって、凛はいつだってヒーロー。
2章で深く掘り下げられた姉妹の関係に決着が着くのも最終章の大きな見所だ。私はこれから映画館に何度も通って2人の姉妹愛を何度も何度も見守りたいと思う。
ライダーとセイバー、士郎とバーサーカー、最終章は戦闘が盛りだくさん!
物語が収束に向かう訳だから、必然的に決着もついてくる。アーチャーの腕を携えた士郎の活躍、ライダーの本領発揮からのセイバーとの死闘。
ufotableの作画に誰もが息を飲み興奮するだろう。観終わったあとは凄かったと口に出したくなるし、誰かと感情を共有したくなる。
そんな戦闘シーンは映画館で見るからこそ格別な物になる。まだ迷っている方はぜひ劇場で鑑賞するべきだろう。
余談だが最後のセイバーのセリフには心を締め付けられた。
お姉ちゃんだから!
聖杯の器たるイリヤ。HFでも大きな見せ場がある。彼女の活躍は涙なしでは語れない。
士郎は生きたい?
私はお姉ちゃんだから。お姉ちゃんは弟を守るものでしょ?
小さなイリヤにどれだけの想いが詰まっているのか。全イリヤファンが想いを馳せ涙したことだろう。
余談だがプリズマ☆イリヤという作品があって、こちらのイリヤは幸せいっぱい、元気に普通の女の子としてやっているので、興味がある方はこちらを見て見るのも良いだろう。
春はゆく
物語を全て知った後、この唄を聴くと格別な物になるだろう。かくいう私はこの曲を聴くと条件反射的に泣いてしまう。
しんしんと降り積もる時の中
よろこびもくるしみもひとしく
二人の手のひらで溶けて行く
特にここは心にくる。嬉しいことも辛いことも2人で共有し、助け合って生きていく。
さくら、さくら、桜ぁって、今タイピングしながら泣いていて前が見えない。
まとめ やはり最高だった
最初から期待して観に行った訳だが、そのハードルをさらに飛び越えられた作品だった。
1度目は桜のことで頭がいっぱいだったから、見落としたシーンもたくさんあると思う。これから何度も通って、桜の笑顔を、凛のヒーローっぷりを、桜だけの正義の味方士郎をもっともっと堪能したいと思う。
ラストシーンは本編通りであったが、原作をやってないファンにはわかりづらいかもしれない。これを機に本編をプレイして、もう一度映画館に足を運ぶのも悪くないだろう。
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