HDRで写真をより魅力的に!Photomatixを使ってみよう!
インターネット上で人の写真を見ていると、とても色鮮やかで本当に現実? と思うような写真に出会うことがあります。
例えばこんなやつとか。工場夜景の写真で比較的によく見られますよね。でも、それって一体どうやって撮っているんだろう? って、写真を初めてしばらくはずーっと思ってました。 そんな時、カメラサークルの仲間からHDRとPhotomatixについて教えてもらったのです。
今回は誰でも簡単にできるHDRのお話。
PhotomatixでHDR写真を作成してみよう!
と、その前に。
HDRとは?
まず最初にHDRとは「ハイダイナミックレンジ」の略で、1枚の画像の中で白トビや黒つぶれなく、明るいところと暗いところを同時に階調を残して表現することができる写真の技法です。
とはいえ、通常、カメラは明るいところと暗いところを同時に表現することができません。明るい部分に合わせて露出を調整すれば暗いところは真っ黒に潰れ、逆に暗い部分に合わせれば明るいところは白く飛んでしまいます。
人の目でもそれは同じことですが、人は視線を向けた先の明るさを調整しながら認識しているため、イメージの中では適正な露出として記憶に記録されます。記憶の中のイメージと実際に撮った写真とで、全く別物に感じてしまうことがあるのはそのためです。
HDRは実際の写真を人の記憶に近づけてやる作業のことなんですね。
まず、HDR作成のためには露出を変えた複数の画像を用意します。例えば空の明るさに合わせた画像、影になった建物に合わせた画像、その中間の3枚を用意し、合成することにより各所の明るさを調整して1枚の画像にします。
結果として、できあがったものは空がくっきりと青く、影の部分もはっきりと見え、かつ中間域も偏らない記憶通りのものになります。
今回は僕の趣味で工場の配管の写真を用意してみました。
というわけで、Photomatixで合成してみよう!
僕から簡単に説明すると、PhotomatixはHDRに特化した写真編集ソフトです。僕が普段RAW現像に使っているLightroomでもHDRは作成できますが、Photomatixの方が一点特化しているだけあって簡単にHDRを作れるんですよね。
だから、ぜひみなさんに触ってみてほしいんです。
これが管理画面です。
こんな感じで用意した画像を3枚ドラッグ&ドロップします。
撮影時の状況が手持ちの場合、「 画像のズレの調整」チェックボックスを選択して、「手持ち撮影」を選択。 撮影シーンに動く車や人などが含まれている場合は、 「ゴースト除去ツールを使用」にもチェックを入れます。 読み込んだブラケット画像がRAWファイルの場合は「 ノイズリダクション」にもチェックを入れます。JPEGやTIFFの画像でも撮影シーンによってはこのオプションにチェックが必要です。 選択したら次の項目へ進みます。
右側にプリセットのパネルが表示されますので、その中から自分の好みにあったプリセットを選びます。僕がPhotomatixを使うのは、このプリセットが使えるからという理由が大きいからですね。
好きなプリセットを選んだら、あとは少し調整して出力するだけです。今回はアーティスティックの中の「超現実」を選んで適用ボタンを押します。
出来上がった写真がこちら。
元になった写真がこちらです。
元の写真は正直微妙ですが、HDRした写真はその時に見た自分の記憶にかなり近いイメージになったと思います。どうです? 意外と簡単にHDRってできますよね。
まとめ
そんなわけで今回は簡単にHDR写真が作れるソフト「Photomatix」を紹介しました。このソフト、複数画像を用意しなくても1枚からでも擬似的にHDRを作成することもできるので大変おすすめです。
とはいえ、値段が11,000円とお手頃とはいえないので、実際に体験版を触ってみて気に入れば購入するのが良いかもしれません。15%割引のクーポンを配布しているサイトもあるので、それを使うことをおすすめします。
それでは楽しいHDRライフを!
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