【感想】映画「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」、家族ということ。

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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない
(c)2022 鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project

劇場アニメ「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」公式サイト

今年の6月に公開されたおでかけシスターから、約半年で公開された青ブタシリーズ最新作「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」。アニメでハマって、映画「ゆめみる少女」で決定的にハマって小説を購入したのがもはや懐かしい感じだが、今ものんびりと追いかけていました。

麻衣さんのお誕生日(12月2日)に爽やかな青春ブタ野郎を鑑賞した中年ブタ野郎の感想です。

目次

【感想】「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」

あらすじ

三月に入り、三学期も残り1ヶ月。恋人の桜島麻衣の卒業式を迎えた梓川咲太。
七里ヶ浜の海岸で麻衣を待っていると、
彼の目の前に子役時代の麻衣にそっくりな小学生が現れる―。
「おじさん、だぁれ?」
これは夢か幻か、不可思議な体験を思い返していた咲太のところに父親から電話がかかってくる。
「母さんのことなんだが、花楓に会いたいと言っててな」
それは、花楓に起きた出来事を受け止めきれず、 長いこと入院していた母親から届いた「会いたい」という願い。
母の願いに応え、花楓と共に母親と会うことを決めるも久しぶりの対面の機会に緊張を隠し切れない。
そんな咲太の体には見慣れない傷跡が現れる。これは新たな思春期症候群の前触れか―。

成長していく咲太の物語

メインヒロインの麻衣さんを初め、妹の花楓、理央、朋絵、のどか、翔子さんと様々なヒロインの思春期症候群を解決してきた咲太。そのたびに強くなり少しずつ大人になってきた。今回、咲太はついに自分自身の問題と向き合うことになる。

青春ブタ野郎シリーズの主人公「梓川咲太」は、近年のライトノベルの主人公としては稀に見る好感が持てる主人公だ。紆余曲折あって、1学年先輩の桜島麻衣と付き合っているのだが、本当に一途でこちらが照れるレベルの男である。

いわゆる本編当番回で上述のヒロイン達とも仲良くなっていくのだが、麻衣さん一途のオーラが漂っており、他ヒロインは取り付く島がない。であるから、見ているこちら側は安心しているし物語に集中してのめり込める。

そんな彼は妹である花楓と家族の問題を抱えていて、1人で強くならざるを得なかった。麻衣さんに出会うまでは。

親と子と家族という関係

親と子と家族という関係について考えてみたい。

人は誰しも小さな子どもの頃、母親、父親という存在を初めて認識してから一緒に過ごしていく。笑ったり、泣いたり、怒ったり、いろんなことがあって家族というものは形成される。

家族というのはそういうもので、それは咲太も例外ではない。今は母親のことを嫌っている麻衣さんだって、子どもの頃は母親と一緒に楽しくやっていたのだろう。

子どもから大人への成長過程で少しずつ親と子の関係は変わっていく。昔はべったりだったのが、少しずつ距離をとり、会話の数も減り、いつしか最低限のコミュニケーションしかとらなくなっていく。

強くならざるを得なかったこと

花楓と母親のことで強くならざるを得なかった咲太。なんでも自分でやらなければならなかった、必死だった。いつしかそれは彼にとっての日常になり、1人でなんでもできるようになっていた。

だからこそ、今の日常に満足していて今さら家族というものに向き合うことを拒否していた。そんな彼を世界は拒絶し、1人になった。

ランドセルガールな麻衣さん? に連れられて可能性の世界に逃げ込んだ。
自分にとって全てが上手く行っている都合の良い、いわゆる並行世界である。

そこは居心地の良い世界だったが、咲太は最終的に大好きな桜島麻衣がいる世界を自分で選んだ。

家族とは?

桜島麻衣だけは彼のことを覚えていた。咲太も彼女だけは自分のことを覚えてくれていると信じていた。冒頭で彼がお守り代わりとして彼女に渡したものがここで鍵になった。

1人でなんでもできるようになった咲太。

そういうのなんていうか知ってる? 大人になったって言うのよ。

ゆめみる少女でも感じたが、彼女は咲太のことを本当に大切な存在だと思っている。もちろん咲太も彼女のことを。2人はお互いに必要とし合っており、それは新しい家族という可能性を感じさせる。

これは他のヒロインは割り込む隙はないわけである。

家族になること

母親と向き合うことを決心した咲太。彼と母親の会話シーンを見ている時、自然と涙していた。その後の花楓も含めた3人のシーンは言わずもがなである。

普段、私たちはなかなか家族と向き合うことができない。だからこそ、自分で意識して普段の会話で感謝を伝えるなど、本当に些細なことが大事なんだと感じさせられた。

まとめ

鑑賞し終わって、改めて家族というものを再認識した。高校生編はこれにて完結で、続編の大学生編は新規アニメが制作中で今から楽しみだ。ここまで存在を触れなかったが、今回父親も登場するシーンが多く、この父も随分頑張ったんだろうなと感じることができ、それも良かった。

最後に、なんという偶然のタイミングか麻衣さんの誕生日当日に鑑賞できたことも運命的だった。今日が彼女の誕生日だということを知らずに観ていたのである。これはまだまだこれからも青ブタシリーズを追いかけなさいという麻衣さんの導きだと思いつつ、今回は筆を置きたい。

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