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Kiss X9iと9000Dと80Dを比較!あなたに最適なCanonのカメラはどれだ!?

2017年2月19日

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先日、Canonのエントリー一眼レフのモデルチェンジが2年ぶりに発表されました。その名も Kiss X9iと9000D。発売は4月ということで、春商戦からは少しずれますが、これから一眼レフを買おうと思っている方には検討対象になりうる機種。

ということで、いつものように発売前にスペックを予習しておきたいと思います。中級者向け一眼レフ80Dから引き継ぎ機能も多いようなので、合わせて3機種で比較します。

Canonの最新APS-C機を比較してみる!

というわけで、まずは恒例の比較表をぺたぺたと貼り付け。

機種名EOS Kiss X9iEOS 9000DEOS 80D
メーカーCanonCanonCanon
発売日2017/4/上旬2017/4/上旬2016/3/25
価格(ボディ)
(2017/2 現在)
¥95,000¥105,000¥95,000
レンズマウントキヤノンEFマウントキヤノンEFマウントキヤノンEFマウント
画像処理エンジンDIGIC 7DIGIC 7DIGIC 6
有効画素数2420 万画素2420 万画素2420 万画素
撮像素子APS-C
22.3mm×14.9mm
CMOS
APS-C
22.3mm×14.9mm
CMOS
APS-C
22.3mm×14.9mm
CMOS
ローパスレス---
ISO感度標準:ISO100~25600
拡張:ISO51200
標準:ISO100~25600
拡張:ISO51200
標準:ISO100~16000
拡張:ISO25600
連射撮影6 コマ/秒6 コマ/秒7 コマ/秒
AF測距点45点(クロス測距点:最大45点)45点(クロス測距点:最大45点)45点(クロス測距点:最大45点)
F8対応測距点-27点27点
測距検出範囲-3~18EV-3~18EV-3~18EV
シャッタースピード1/4000~30 秒1/4000~30 秒1/8000~30
液晶3インチ
104万ドット
3インチ
104万ドット
3インチ
104万ドット
ファインダー形式ペンタダハミラーペンタダハミラーペンタプリズム
ファインダー倍率0.82 倍0.82 倍0.95 倍
ファインダー視野率95/9595/95100/100
水準器
タッチパネル
動画フルHD(60p)フルHD(60p)フルHD(60p)
バリアングル
内臓ストロボ
Wi-Fi
GPS---
防塵防滴--
撮影枚数ファインダー使用時:600枚
液晶モニタ使用時:270枚
ファインダー使用時:600枚
液晶モニタ使用時:270枚
ファインダー使用時:1390枚
液晶モニタ使用時:340枚
記録媒体SDHCカード
SDカード
SDXCカード
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
サイズ(幅x高さx奥行き)131x99.9x76.2 mm131x99.9x76.2 mm139x105.2x78.5 mm
重量(本体)485 g493 g650 g

画像処理エンジンが『DIGIC 7』へ


カメラの高感度を追求した、初搭載のDIGIC7とは | キヤノンG7 X Mark II

Canonの一眼レフとして初めてDIGIC 7を採用。DIGIC 7は、DIGIC 6をベースに全方面でブラッシュアップさせたエンジン。撮影機能としては、被写体検出と追尾性能が向上し、また、手ブレ補正の性能も大きく向上しています。画質面ではノイズリダクションが進化し、高感度時の解像感が向上、さらに、小絞り撮影時の解像感もアップして、回折ボケの補正が進化しています。

AF(オートフォーカス)性能・連写性能


キヤノン:EOS 9000D|高速オートフォーカス

AFについては3機種共に45点オールクロスで横並びになりました。X9iは前機種のX8iが19点でしたから倍以上になりましたね。9000Dに至ってはF8対応も27点で、これは80Dと同等です。

連射性能については最新の2機種が前機種から1コマ増えて6コマとはなりましたが、7コマ/秒の80Dがまたミドルクラスとしての威厳を保っていますね。

シャッタースピードを比較する

最新の2機種が1/4000秒で、80Dが1/8000秒。エントリー2機種は今後も1/8000秒が積まれることはなさそうです。シャッタースピードが速いと有利な場面は、日中に明るいレンズを使いたいときです。F2以下のレンズを開放で使いたいようなシチュエーションですが、エントリーの2機種で果たしてどれだけそういったレンズを欲しがる人がいるかを考えると・・・あまり気にしなくても良いかもしれません。

ファインダー・モニターを比較する

80Dのみがペンタプリズムを採用していますね。

簡単に言ってしまえば、ペンタプリズムを採用しているファインダーの方が、ペンタミラーのものよりもファインダー内が明るく見えます。明るい方が写真を撮るのに有利ですよね。水準器は3機種とも同等のものを採用しています。


キヤノン:EOS 9000D|充実の操作性

水準器は上の右図ですが、写真の水平をとるのに有効です。

サイズ・重量を比較する

X9iと9000Dはほぼ同じで約500g。それに対して80Dが150g重いですね。まぁ、エントリーとミドルクラスの違いですから、この辺は許容範囲でしょう。

動画性能はフルHD(60p)、EOS Kiss X9iと9000Dは5軸手ぶれ補正にも対応!


キヤノン:EOS Kiss X9i|本格的な動画撮影

1秒間に60枚の静止画を記録する60pフルハイビジョン動画に対応。30pモードと比べて約2倍のコマ数で、子どもやペットなど、動きの速い被写体でも、残像感を抑え、なめらかで美しい映像が記録できます。


キヤノン:EOS Kiss X9i|本格的な動画撮影

手持ちで動画を撮影する時に気になるのが手ブレ。EOS Kiss X9iでは、カメラのブレを5軸で検出して、ボディー内で効果的に補正。走りながら、後ろに歩きながらなど、不安定な体勢での撮影時もブレを大幅に軽減。高画質な映像表現を可能にします。

撮影枚数・その他の機能を比較する

撮影枚数は80Dが1390枚と他の2機種600枚の2倍以上撮影ができますね。これは80Dが写真を撮ることを趣味にしているミドル層をターゲットにしているためで、パパ・ママを狙った2機種が劣るのは当然かもしれません。にしても、X8i、8000Dの440枚から比べると160枚のアップです。

その他の機能ではバリアングル、内蔵フラッシュ、Wi-Fi、タッチモニターと必要最低限の機能は足並み揃っていますね。80Dのみが防塵防滴に対応しているのは、やはりといったところでしょう。

まとめ

今回はなんといっても、AF測距点が45点に一気に増えたことが、僕としては一番の驚きでした。これでエントリー機だから、ピントが合いづらい事態はかなり解消され、ますます素人でも良い写真が簡単に撮れるようになるでしょう。

Canonは普段あえてランクによって性能の差別化をするメーカーですから、この判断は思い切ったなと思います。逆に言えば、ますます簡単にプロ並みの写真を撮れるような環境を整えて間口を広げてやることが、カメラメーカー各社の生き残りの道なのかもしれません(年々販売台数は減少している)。

これから、新しくカメラを始められる方、最新の2機種は現時点では素晴らしいエントリーモデルと言えます。唯一の懸念は値段がそれなりに高くなってしまっているため、こなれるまで時間がかかりそうなこと。まぁ、それは今言っても仕方がない。4月に入り、店頭に並ぶようになったらとりあえず僕も一度体験してきたいと思います。

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ささのは

風景やポートレートを撮っています。
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